終活はいったいいつごろから始めるものなのかということについては、なかなかまだ40代という年代であればずっと先のように感じる方のほうが多いかもしれません。しかしながら、実際には、独身の方のほうが、この時期から終活を意識するべきなのです。
日本では昔と違い、かならずしも結婚して家庭を持つものという風潮ではありませんので、自然と、独身の割合もどんどん増加傾向にあります。そして、40代で終活をスタートなさる方々にしてみても、結婚していないという方のほうが既婚者の方々よりも多いのです。
どうしてかといえば、「自分だけなので誰からも助けてもらえない」 という思いがあるからではないでしょうか。

鈴木
万が一不幸なことが生じてしまった場合、身近に誰もいなければ自分で何とかする必要があるわけです。だからこそ、独身の方は早めに終活を始めることをおすすめします。
まず、「40代」というこの時期に終活をスタートしてみると、自分に対してそれまで以上に孤独を覚える可能性があります。このような展開になった場合、パートナーが必要であるとあらためて実感する可能性も生じてきます。
終活は自分だけで何もかもこなせますが、パートナーがいれば手間はかなり減らすことができます。終活によってパートナーの必要性を感じるというのはあまり聞こえがよくないような気がするかもしれませんが、なんとなく不安のようなものを覚える方は、パートナーについても検討してもいいのではないでしょうか。
また、独身の方々が終活をしたいと思ったら、お住まいの近くに住んでいらっしゃる方やお勤め先の方、またご友人といった皆さんとコミュニケーションを図ることがとても大切になってきます。パートナーがいないとなれば、自分の緊急連絡先を周りの人たちに用意して知らせておく必要があるでしょう。このような作業によって、 大事な対人関係を再認識できるはずです。パートナーがいないという不安が、終活によって軽減できるかもしれません。
ここまで、40代でご結婚なさっていない方々が終活をすることについての利点についてお話してきました。40代というのは、私たち人間の人生においてはちょうど折り返し地点と言える時期にあります。この時期に終活することは、とても価値があると言えるのです。

鈴木
まずは難しく考えることなく、ご自身ができる範囲内で終活を進めていき、40代のあいだに50代以降の終活に余裕を持たせてみてください。
年代別の独身の終活のポイント
年代別の夫婦の終活のポイント