軽石とは、火山砕屑物の一種です。よく耳にする軽石といえば、園芸用や日用品として使われている軽石のことだと思います。そんな軽石は、お墓のある部分でも使われている素材であり、日常的に使うものでもあり、とても身近な存在です。

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軽石とは?お墓の外柵も軽石で作られている
軽石がお墓とどのように関係しているのか、そして軽石自体の特徴などをご説明します。
軽石は火山砕屑物の一種
軽石は火山砕屑物の一種であり、「多孔質」なので水に浮くという特徴があります。また、とても淡い色合いをしており、軽石以外に「浮石」や「浮岩」と呼ばれることもあります。
火山が海岸の近くにあった場合、水に浮く性質を持つ軽石は、遠くの海岸に流れていきます。ですから、火山から離れた海岸で軽石が採取されることが多くなります。
日本では、軽石の一種である「大谷石」を使ってお墓の「外柵」を作っていました。しかし、軽石は脆いというデメリットもあるので、近年では大谷石の外柵を頑丈なものに建て替える人が増えています。
軽石で作られたお墓の外柵の現在
軽石で作られたお墓の外柵は、軽石の脆さにより経年劣化でひび割れなどが発生します。ですから、昔に軽石で作った外柵を現在になり建て替えるという人が増えています。そこで、軽石の外柵を建て替える方法について、ご紹介します。
◆お墓の外柵を建て替えるときの流れ
お墓のリフォーム業者に外枠リフォームの依頼をする
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工事業者が現地で調査を開始
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工事業者が完成予定図やイメージ図などを作成
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リフォーム業者が工事業者の完成予定図を確認する
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リフォーム業者が依頼者に見積もりなどの説明をする
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リフォーム工事をするかどうか決める(契約をするかどうか)
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契約を結んだら施行担当者が現地の解体工事や基礎工事、設置工事をする
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リフォーム業者から施工が終わった連絡をもらう
このような流れで、外柵のリフォームを行うことができます。
◆軽石の外柵をリフォームするときの費用
リフォームという言葉を聞くと、高額というイメージを抱く人も多いでしょう。軽石で作られた外柵を頑丈なものに建て替えるときは、多くの場合が「御影石」を使います。外柵のサイズによって金額も異なるのですが、御影石を使った場合には安くて30万円程度、高額になると100万円程度の費用がかかります。
外柵といっても、墓石の周りに設置するものであり「御影石」を使っているので、劣化を予防することもできますから、少々高額になってしまうのも事実です。
日常的に使われる軽石とは?
軽石は日常生活の中でも使われています。中でも多いのが、かかとのケアをするときに軽石で擦るという使い方です。実は、ボディケアに使う軽石は「天然軽石」と「人工軽石」の2種類に分けられます。では、どのような違いがあるのかご説明しましょう。
◆天然軽石は角質が厚い人におすすめ
天然由来の軽石というのは、ある程度の硬さがありますので、角質層が厚い人や頑固な角質層で悩んでいる人には、天然軽石がおすすめです。天然軽石は、マグマが急激に冷えて固まった時にできた「多孔質」の石が原料となっています。
古くから「垢すり」「ボディケア」などに使われてきました。ただ、天然由来なので石の表面は均一ではありません。ですから、皮膚が薄い人や角質がさほど厚くない人、肌が弱い人などは痛みを感じたり、赤みが出たりする可能性があります。
◆人工軽石は角質が薄い人におすすめ
人工軽石とは、軽石を粉末状にしたものとポリスチレン樹脂を合わせたものや、ウレタンなどの新素材の軽石を指します。硬さなどを自由に決めることができるので、角質が薄くてもケアしたいという人には、自分の皮膚に合った硬さを選べるというメリットがあります。
園芸で使われる軽石とは?
園芸でも軽石が使われることがあります。お庭をいじるのが好きな人などは、園芸店やホームセンターで、軽石を購入したことがあるでしょう。軽石は通気性と保水力がありますので、園芸品として活躍します。
例えば、鉢の底に軽石を敷いておくと土がこぼれなくなったり、受け皿に溜まってしまった水を土が吸収しないように、せき止めてくれる役目を果たしています。園芸で使われる軽石の種類は「桐生砂」「十和田砂」「日向土」などがあります。
園芸で使いたいという場合には、ホームセンターや園芸用品専門店などに行けば簡単に手に入れることができますし、ネット通販などで購入することも可能です。大量に購入するときは、軽石とはいえ重たくなりますので、ネット通販はおすすめです。
軽石は色々な場所で活用されているものだった
軽石を角質ケアに使っている人も多いでしょう。また、園芸に携わっている人も利用したことがあるでしょう。ただ、お墓の外柵に使われていることを知っている人は、とても少ないのではないでしょうか。もしご家庭で管理しているお墓の外柵が軽石で作成されているのであれば、劣化の可能性もあるので一度確認をしてみましょう。