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弔問客を招くとき招かれるときのマナーとルール
弔問客を通夜や葬儀に招く場合と、招かれる場合では立場が異なります。
そこで通夜や葬儀で、弔問客を招くときの立場と、弔問客として招かれるときの立場それぞれのマナーについてご説明します。
弔問客を招いた立場のマナー
弔問客を招いた立場の場合、通夜や葬儀もしくは自宅などシーンによってやるべきことが異なります。
通夜や葬儀の弔問客への挨拶
通夜や葬儀に参列してくれた弔問客に対して、喪主や遺族は感謝の気持ちとお礼を込めて、しっかりと挨拶をします。
最愛の人が亡くなった場合、うまく言葉がでてこない可能性もありますが、とても辛くて挨拶ができないときには、せめてお辞儀だけでもするようにしましょう。そうすることで、感謝の気持ちを伝えることができます。
自宅に弔問客が訪れた場合
葬儀に参列ができず、その後あらためて自宅にやってきてくれた弔問客に対しては、お菓子などを出して「おもてなし」をしましょう。また、コーヒーやお茶、ジュースなども準備をおして、部屋も綺麗にしておくといいでしょう。
弔問客にお返しをする
通夜や葬儀に参列してくれた弔問客に対して、お礼の気持ちを込めた「お返しの品」を渡すのがマナーです。
お返しの品を「供養品」や「返礼品」と呼び、故人のことを弔問客が供養してくれたことに対する感謝の気持ちを返礼品でお伝えします。
ちなみに、通夜や葬儀に参列する人数が把握できないことも多く、基本的には葬儀屋さんが返礼品の準備や手配をしてくれることが多いです。
自分で用意するのか、葬儀屋さんにお任せするのかをしっかりと話し合って決めておきましょう。
弔問客を見送る必要はない
弔問客に対して、色々なマナーがありますが、喪主や遺族が弔問客を最後までお見送りするというルールはありません。
たとえ、弔問客が目上の人だとしても、通夜や葬儀の場で目礼をしてお見送りとなります。わざわざ玄関口などに行って見送ることはありませんが、会場では弔問客に失礼がないように気を付けて行動をしましょう。
弔問客として招かれた立場のマナー
お次は弔問客として通夜や葬儀に参列したときのマナーについて、ご説明します。
通夜と葬儀では服装が異なる
通夜に参列する場合は、急に駆け付けましたという意味を込めるために「平服」で行くのが一般的です。
平服は女性なら黒や地味な色のワンピースやアンサンブルで、男性なら同じく地味な色のビジネススーツがいいでしょう。
葬儀に参列する場合は、「喪服」を着て弔問をしてください。
自宅への弔問は大勢で押しかけないようにする
喪主の自宅に弔問するときの人数に決まりはないのですが、やはり大勢でいきなり押しかけると喪主や遺族に迷惑がかかる可能性もあります。
ですから弔問するときは、2~3人程度が代表として訪問するようにしましょう。
弔問客として自宅に訪問すると、喪主や遺族は気を使ってお菓子などを振舞ってくれるので、お礼を言いながらいただきましょう。
弔問客へ喪主がおこなう挨拶の内容
弔問客に対して、喪主がお礼と感謝の気持ちを言葉にして、挨拶をするのが一般的です。
通夜でおこなう弔問客への挨拶のポイント
このときのポイントは、遺族に対して故人と同じような付き合い方やサポートをお願いする言葉を付け加えることです。
また、故人が最期をどのように過ごしたのか、その様子や享年などを挨拶の中に入れておくといいでしょう。
葬儀や告別式の案内をする
通夜での挨拶では、葬儀や告別式の日程などを挨拶の中に取り入れましょう。
簡潔な内容にすること
あまり長い時間挨拶をするのも弔問客に失礼なので、簡潔に言葉をまとめてから挨拶をしましょう。
もしも精神状態が悪く、喪主が挨拶をできない場合には、親族代表や世話役代表などに代わりに挨拶をしてもらうこともできますので、周りの人と相談をしてよりよい方法を選択しましょう。
喪主以外の人が挨拶をする場合には、「喪主と〇〇の関係にあるものです」と説明をいれるようにするのがポイントです。
弔問客のマナーを守ってより良い通夜と葬儀を行いましょう
弔問客に対するマナー、弔問客としてのマナーをご紹介してきました。
なかなか通夜や葬儀に参列する機会は少ないので、こうやって調べたときにしっかりと内容と意味を把握しておくと、今後その情報が役に立ちます。
