弔事(ちょうじ)とは、身近な人が亡くなったことや葬儀などに関する「お悔やみ」のことをまとめた言葉です。弔事では、亡くなった人の遺族として行うべきこともあれば、弔問客という立場で行うこともあります。その、どちらの立場になったときにも役立つような、弔事のマナーや行うことなどをご説明します。
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弔事とは?遺族は何をするべきか?
弔事を行うことになったとき、遺族は何をするべきなのか。近しい人が亡くなり、悲しい気持ちの中でもやるべきことがたくさんあります。
そもそも弔事とは何?
弔事とは、身近な人が亡くなったこと、そしてそれに伴う通夜や葬儀、告別式など「お悔やみ」に関すること全般を示しています。
つまり、弔事といってもやるべきことはたくさんあるということです。
弔事で遺族がやるべきこと
弔事で遺族がやらなければならないことはたくさんあります。悲しみに暮れている時間はなく、意外と忙しく過ごすことになります。それでは、具体的に遺族が弔事として何をするべきなのかをご説明します。
- 訃報の連絡
まずは、自分の家族が亡くなったということを、親戚や故人の友人、会社、知人などに報告しなければなりません。亡くなったあとすぐに、連絡をしておくべき人もいますので、早めに行動をします。 - 通夜と葬儀の準備と実行
お次にやるべきことは、通夜と葬儀の準備です。家族が亡くなってから、数日~1週間以内には通夜と葬儀が執り行えるように準備をします。
まずは「葬儀会社」を選ぶところから始まります。葬儀会社とは、通夜と葬儀の段取りやプランなどを相談して決めていきます。
次に「僧侶」に連絡をします。通夜と葬儀で読経をしてもらうために、お寺さんや僧侶に連絡をします。もし自分で連絡ができない場合には、葬儀会社の人に相談をしてみましょう。
お次に、葬儀を行う斎場を選びます。葬儀の規模によっては、自宅で行うケースもありますし、寺院を使うこともあります。
- 通夜と葬儀の会食の準備をする
通夜と葬儀の準備が整ったら、お次は参列者の数を見込みで考えて「会食」の準備をします。参列してくれた人に振舞うための料理の内容や場所、数などを決めていきます。 - 返礼品の準備をする
通夜と葬儀に来てくれた人たちに、その当日に渡す「返礼品」の準備をします。葬儀会社と相談をして、返礼品の内容と数を決めておきましょう。
以上が、弔事のときに遺族がやるべきことです。家族が亡くなってから1週間以内は、とてもバタバタすることが、この予定を見ても把握できるでしょう。
弔事で遺族気を付けること
弔事のときに、遺族が気を付けなければならないマナーについてご説明します。
- 訃報を送るときの手段
訃報はとにかく急ぐ必要があるものなので、メールや電話などを使っても構いません。ただ、メールというのは普段あまり開かない人もいますので、絶対に連絡をしたい人に関しては、電話をしたほうがいいでしょう。 - 弔問客への挨拶
喪主や遺族というのは、弔事のときはとても大変な時期だということを、周りも理解しています。ですから、弔問客への挨拶は簡潔に述べるだけでも問題はありません。忙しいからと無視をするのはマナー違反ですが、簡潔な挨拶で済ませるのは失礼ではないので、気にしなくて大丈夫です。
弔事に弔問客として参列するときの準備
それでは、弔事に弔問客として参列するときには、どのようなことを行うのか、流れに沿ってみていきましょう。
- 弔問するための準備を整える
まずは、訃報を受けたらスムーズに対応する必要があります。故人と親しい関係の人、また親族などはできるだけ早い段階で自宅に弔問をしてください。ただ、遺族の都合などもありますので、きちんと事前連絡をしてから自宅に向かいます。
自宅に弔問しない場合は、通夜と葬儀に参列するための準備を整えておきます。
- 喪服と香典の準備
通夜と葬儀に参列する場合には、「略喪服」を着ますので、用意しておきましょう。訃報を受けてすぐに自宅へ向かう場合には、「平服」で問題ありません。香典は、通夜と葬儀に参列するときに持っていきます。もし参列できない場合には、自宅に弔問をして香典を持参するのがマナーです。
香典は「不祝儀袋」に入れて、「ふくさ」に包んで持っていくのが礼儀です。
こういった喪服や香典で使うアイテムなどは、社会人になったタイミングで、いつ通夜や葬儀に呼ばれてもいいように、予め用意をしておくといいでしょう。
- お悔やみの言葉や弔辞と弔電
お悔やみの言葉を伝えるときには、簡潔にできるだけ手短に済ませましょう。遺族はとても忙しいので、あまり時間を取らせないのがマナーです。
また葬儀に参列ができない場合には、葬儀に間に合うように弔辞や弔電を送るように手配をしましょう。
弔事は葬儀や通夜のこと!準備がとても大切
弔事は通夜や葬儀などお悔やみ関係のことをまとめて呼ぶものであり、遺族も弔問客も弔事に対する準備をしっかりと進めていくことが重要です。
