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ご芳名(ごほうめい)とは?意味や消し方、書き換え方を伝授

投稿日:2019年9月5日 更新日:

Gohoumei
終活アドバイザー「鈴木」
鈴木
ご芳名(ごほうめい)という言葉がありますが、その意味を理解している人は意外と少ないようです。葬儀のマナーとして、ご芳名の意味や使い方、消し方などをしっかりと覚えておく必要があります。これから先、ご芳名を目にする機会が出てくると思いますので、そんなときに恥をかかないように、こちらで覚えていってください。

ご芳名の意味とは?

ご芳名という言葉は、葬儀などでよく聞くのですが、具体的にどのような意味があるのかをご説明します。

ご芳名は名前のことを指す

ご芳名(ごほうめい)とは、相手の名前を指すときに使う「芳名」に、丁寧な言葉「ご」をつけたものになります。

葬儀、結婚式などの受付に行くと「芳名帳」という住所を記入するものがあります。また招待状などには「ご芳名」という名前を記入する欄が用意されています。

ご芳名は相手に対して「敬意」をもって接するときの言葉になります。つまり、自分以外の人に「ご芳名」という言葉を使うのが正しく、自分の名前にご芳名という言葉を使うことはありません。

招待状を受け取ったとき、「ご芳名」という言葉が記載されているのですが、それは招待状を送った人が、相手(あなた)に対して敬意を払っているので使っている言葉になります。

ですから、自分が招待状の返事を出すときには、「ご芳名」という部分をそのままの状態にすると、自分に対して敬語を使っているという解釈になりますので、注意が必要です。

ご芳名は敬語が二重になっているけど正しい?

ご芳名というのは、敬語が二重になっている言葉です。

「芳」という文字は「評判がよい・かんばしい」という意味がありますので、他人に対しての敬称として使われるものになります。

「芳名」という言葉は、相手に対して丁寧な「ご」という言葉をつけて「ご芳名」にしていますので、「芳」と「ご」によって二重の敬語になってしまいます。

ですから「ご芳名」という言葉は、誤っている使い方になってしまうのですが、現代では「ご芳名」が一般的になってしまったので、広く通用する言葉になりました。

二重敬語にならないように「芳名」とだけ記すと、むしろ「ご」がついていないので、不躾な印象を与えてしまうことになります。ですから、「ご芳名」に関しては、二重敬語であってもそれが正しいと認識してください。

招待状のご芳名の消し方

招待状を受け取ると、必ず返送をすることになりますが、そこで「ご芳名」という文字の「ご芳」を消す必要があります。

「ご芳名」という言葉の「ご芳」の部分に二重線を引いて、消してください。

定規を使って丁寧にしっかりとキレイな二重線を引いて、「ご芳」を消しましょう。また、消えてしまうようなシャーペンや鉛筆ではなく、ボールペンなどを使って二重線を引いてください。

インクで汚れないように注意をしながら、丁寧に消しましょう。

ご芳名を消す時に使用するペンは何でも良い?

招待状などを受け取った時、ご芳名やご住所といった言葉を消そうとして、何色のペンを使えば良いのか迷うこともあるようです。

消えてしまう鉛筆などを使うのは論外ですが、ペンなら何でも良いというわけではなく、一般的には黒ボールペンが使われます。

ただし、結婚式の招待状については赤ボールペンを使用しても良いとされています。

また、葬儀については香典の表書きなどに薄墨を使うことから、黒ボールペンを使って良いのか悩む人もいるようですが芳名帳などの記載について黒ボールペンの利用も一般的です。

葬儀会場で芳名帳や芳名カードに記入する時などは、筆記具が用意されていることがほとんどなので、心配な人は用意されている筆記具を使うと良いでしょう。

招待状などの消し方に失敗してしまったらどうする?

結婚式やイベントの招待状を受け取った時、「ご芳」の部分を消そうとして失敗、どうすれば良いのかと焦る人もいます。

この場合、修正液などを使用すると余計に見た目が汚くなったり、必要な部分まで消してしまうことがあるので無理に修正しようとせず、必要な情報が読み取れるように最低限の修正をするにとどめましょう。

「ご芳」だけを消すつもりが「ご芳名」全てを消してしまったという時も、名前が読みにくくなるような修正をするよりは、記入した名前が読み取れる方が印象は良いはずです。

もちろん、ご住所など他の部分を消すのも忘れないようにしてください。

葬儀に参列したときのご芳名の消し方

葬儀に参列をすると、受付に「芳名帳」が置かれており、そこに名前を記入します。

ここ最近の芳名帳には少し変化があります。

古い芳名帳では枠線があり、帳面を見ると名前と住所を2行使って並列した状態で書くようなものだったのですが、現在では1人につき1枚のカード式タイプの芳名帳に記入することが多くなりました。

芳名カードの場合でも、そこには「ご芳名カード」などすべての言葉に「ご」がついていますので、招待状で消したように丁寧に「ご芳」の部分を消してください。

ご芳名だけではない!他にも消すべき部分がある

招待状や葬儀に参列したときは、ご芳名の「ご芳」を消すとお伝えしましたが、それ以外にも消すべき部分があります。

ご出席、ご欠席など出欠に関して当てはまるほうに丸をつけると思いますが、そのときも「ご」の部分に斜めの二重線を引いて消すようにしましょう。「ご」を消してから、どちらかに丸をつけるようにしてください。

また、自分の名前が記載されていて「様」とついている場合には、「様」の部分を斜めの二重線で消してください。

相手に返送できるように、予め相手の名前や住所が記載されているのですが、そのときに相手は自分の名前を「〇〇行」と記載していますので、「行」を斜めの二重線で消して「様」という文字をつけてください。

ビジネスメールでもご芳名を使うことがある

葬儀や招待状だけではなく、ビジネスメールでもご芳名という言葉を使うことがあります。メールの文字とうのは、二重線で消すと分かりにくいので、書き換えてしまったほうがいいでしょう。

「ご芳名」という部分を「氏名」に書き換えるとビジネスマナーを分かっているなと思われます。

また「貴社名」という言葉があれば、「貴」という部分を消して「社名」という言葉に変えてください。

ご芳名は様々なシーンで使われる言葉!

ご芳名は招待状、葬儀だけではなくビジネスシーンでも使われる言葉です。ご芳名という言葉を見て、対処法を理解していれば、悩むことなくスムーズに書き換えをすることができます。

フォーマルな場で使われることが多いとはいえ、大人になればフォーマルな場に招かれることも多くなるため常識として知っておくべき言葉でもあります。

会話で敬語が使えないと恥をかくのと同じく、ご芳名などの書き言葉についても誰に使うべきなのか、いつ、どのように使われるのかを知らないままでいると社会人として恥ずかしい思いをすることもあるはずです。

大人のマナーとして、ご芳名の意味や書き換え方法などを覚えておくといいでしょう。

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終活アドバイザー「鈴木」
鈴木
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